90歳を超える祖母から”仕事中”に電話がかかってきた。
何事かと思い、打ち合わせから離れ電話に出てみると開口一番「(私の)お父さんが電話出ないけど知らない?」と聞かれた。
もちろん世帯を分けた父の行動など、知るはずが無い。
相手は耳の遠くなったお年寄りだ、大声で「知らないよ!」と簡潔に答えた。そうでないと伝わらない。
だが、祖母からの電話として中座した直後に大声で年寄り相手に怒鳴りつける様を見て、冷たい社長だと思われてしまったかもしれない。
もちろん父は幸い無事だったわけなのだけど、結構神経使って仕事をしている最中にドキッとする電話がかかってくるのは心臓に悪い。
人生は有限だ。
相手があることは、殊更。
自分の人生だって明日終わるかもしれないのに、(大変失礼ながら)90歳を超えたお年寄りに残された時間は、平均寿命から考えても、果てがみえつつあるお年頃となる。
1年に4回ぐらい会えたとして、残りそれが何年ある?すると数にしたら何回だ?できれば目を背けたい現実だが、私は後悔はしたくない。
だからなるべく時間を作って、少し離れたところにいる祖母に会いに行くようにしている。
サラリーマン経験があるのでよくわかるが、明日の給料など補償されていない経営者は、普通のサラリーマンよりは忙しいと思っている。そんな中時間をやりくりして、ちょいと遠出するわけなのだが、もしかすると「こいつは暇なのか?」そう思われているかもしれない。
そんなことはない。普通の人は、まあ今日はやめとくか。と思うときでも無理して時間を作っているのだ。
ただ、相手にそういう目線が無いと、ただの暇人にしか見えないかもしれないよね。まあそれでもいい。後悔はしたくない。行けるときには行って顔をみせてやる。それが孝行ってもんだろう。
でも、私はまだまだ未熟者だから、誰も見ていないようなこのブログでちょっとした不満を垂れ流すことにする。
何事もいつかは終わりが来る。そんなときに後悔しないように、今日を一生懸命生きる。