リハーサルが大事。

学生時代、ギターのアンサンブルをやっていた。この経験から学んだ多くのことが今も活きている。

今回はリハーサルが大事という話。

演奏は専らクラシックギターだったのが、学園祭などは賑やかしにエレキギターなんかも取り入れていた。アコースティックな楽器に比べて、電気楽器が入ると途端にライブが難しくなる。

例えば、なぜか本番になると上手く音が出ないとか、ノイズが出るとか機器のトラブルがあったり、音が出ても音量のバランスなんかも調整がシビアだったりする。本番に緊張してヒューマンエラーが発生することもあるし、機械だからなぜか調子が悪いこともある。

だからリハーサルにリハーサルを重ねて、バックアップも用意して本番に臨まねばならない。それだけやったって思い通りに行かないことがあるからライブって難しい。音楽を通じて学んだことの一つだ。

時ははるかに流れ令和の今。
今週から全社一斉のリモートワーク(テレワーク)を実施することにした。

既に中国はおろか、日本中で猛威を振るっている新型コロナウイルス(COVID-19)既に脅威が迫っていて、おそらく三連休明けぐらいから爆発的に拡がっていくと予想し、先週から全社リモートワーク(テレワーク)を運用できるよう準備を進めていた。緊急事態に備えて、社内には一人常駐するのみで、あとは全員自宅勤務となる。

経営者としては大きな決断だ。

既にリモートワーク(テレワーク)を運用できる仕組みは概ね構築していたものの、それを運用する「人」への投資とリスクが大きな壁となっていた。

大前提として、ちゃんとリモートでも仕事をしてもらえないと困るし、ちゃんとやってても機器のトラブルで仕事が出来ない。なんてリスクもある。

そのため、バックアップ用の端末も手配し、ツールも複数系統での運用が可能な状態にまでしておき、それぞれの使い方や正常に運用できない場合の代替策や妥協点など共有し、実際にリハーサルも行った。

まだ世間が危機を感じていない時期だったので、落ち着いて実践することができた。既に安全を確保した状態で嵐が過ぎ去るのを待つばかりである。

これがもう少し遅れて、今のタイミングから着手だったら、既に世間が不安定な状態となってしまっているので、不安の中で取り組まねばならなかっただろう。

我ながら最善を尽くしたと褒めてやりたい。

新型コロナウイルスにより、日本経済は大きな打撃を受けることになる。ただでさえ消費増税で疲弊しきっているこの状態で、救いようのないとどめを刺された。しばらくはこのダメージから立ち直れない状態になってしまうのではないだろうか。我が社がどのように社会貢献をしていけるか。できることはどんどん取り組んでいきたい。

安心して経済活動が行える状態になることを心から願っている。
そしてどうか皆さんには身を守る行動をしていただきたいと思う。